マントを翻して

 
ジャニーズJr.祭り 2018が無事終わりましたね!今回は去年のような合同公演だけじゃなく単独公演もあって、思ってたよりもずっとずっと良いものを見せてもらった。らぶの現場のあとって、エッやばい今回最高!って行くたびに思うから、その気持ちを毎回更新し続けるらぶのすごさを感じる。今回も例に漏れず最高でした。
 
主に単独公演の話になるかと思いますが、そして毎度のことながら安井くん中心の話になりますがよろしくお願いします!
 
 
まずテーマから話していきたいところだけど、ここ最近、Love-tuneはライブごとにテーマを決めていて、それを事前に安井くんがらじらーで教えてくれるっていうパターンが多かった。
ただ今回はストーリー性があるということと、タオルを使うことやDream onの歌詞を予習してきてねっていうことはらじらーで教えてくれたけど、明確なテーマは言わなかった。単独公演前日の放送でも、ベストアルバムみたいな!とさらっと言ったくらい。ストーリー性があるということはテーマがあるに決まってるんだけど、今となっては今回の構成上わざわざ言わなかったんだなぁと思う。そのへんのことはこのあと書いていくと思うのでいったん置いておく。
 

 
 
 
ツイッターに流れてたレポを参考にさせてもらいながらストーリー部分も書いていくけど、ニュアンスで読み取ってください。
 
冒頭モニターに男の子の言葉がデジタルっぽい画面に打ち出されていく。同時にチビジュの声で再生されて、AIはビートくんみたいなノイズの入った声。BGMは知らない曲のオルゴール音。
 
 
 
男の子『僕の夢はスーパーマンになること。でも大人は僕の夢を笑うんだ。僕の夢はおかしいのかな?夢を見るのはいけないことなのかな?』
?『私はいいと思いますよ』
男の子『君は?』
Love『私はLove。君の夢をサポートするために生まれてきた。』
男の子『僕の夢を叶えてくれるの?』
Love『夢を叶えるためには人間の様々な感情を知ることが大切です。感情にはエネルギーがあります。そのエネルギーが、人間を夢へと突き動かしていきます。』
男の子『僕も叶えられるかな?』
Love『それはあなたが自分を信じることで叶うでしょう。今から夢を持った7人の感情が、エネルギーが、あなたを夢へと導いてくれます』
 
 
 
AIがストーリーテラーになっていくんだけど、どうやら今年のセクゾンコンもAIが登場するらしいので時代なのかな。でも前提として安井くんと、今年もセクゾンコンの構成をやったらしい風磨くんはズッ友なので狙ってた可能性もなくはない。
というかこういうストーリー性のあるライブを作ってくるのってめちゃくちゃふまソロの影響受けてるじゃん…!っていう印象が強くて、いつだったかLove-tuneの原点として風 isとガムパが挙げられていたことを思い出した。過去にバックとして出演した公演での思い出を自分たちの公演に生かすって、そこでの経験をきちんと糧にできてるってことだし、そもそもそんなふうに思えるお仕事ができてよかったよねとも思う。全部繋がってるね。
 
AIであるLoveの言っていた人間の様々な感情は、喜怒哀楽としてそれぞれの文字がセトリ内の該当する曲になるとモニターに出てくるようになってた。たぶんだけど、
 
喜/superman
怒/パリマニ
哀/烈火、トライアングル
楽/モロササイズ
 
だったはず。個人的には喜びの感情のフリが断トツで好き。4つの順番としては最後で、安井くんが「まだ喜びの感情は感じてないよな?!聞いてください、新曲!!」って言ってモニターに「superman」の文字が出るの。新曲=喜び、という方程式がしっかりらぶのなかにはあって、最後にばーん!と出してくれたのがよかった。その方程式は合っているので。
 
supermanがストーリーとリンクしてたのが素晴らしかったな。OPのときは分からなかったけど、OPとEDで流れていたオルゴール音は、たぶんsupermanのメロディー。
めちゃくちゃ伏線張られてたし、たった1回しかないからこそできた演出だと思う。ネタバレがない状態だからこその構成だったし、単独公演の順番が4ユニのなかで1番目だったのも結果としてよかった。新曲があること自体も知らないなかで、supermanの存在を素直に驚いて喜ぶことができた。
 
 
 
男の子『みんなありがとう!みんなのおかげで、いろんな感情を知ることができたよ。どんなにつらいことがあっても、みんなの声、笑顔、愛があるから立ち上がれた。これからも夢を追い続ける。1人じゃない。』
男の子・Love-tune『だって僕は、スーパーマンだから』
Love-tune『僕は諦めない。君と僕とで、新しい未来を作るんだ』
 

途中かららぶの声が重なって、さいごはらぶだけの声になる。
 
 
 
少し話は逸れるけど、わたしはずっと夢見がちなヲタクなのでCALLが初披露されたドリボのときのブログで、CALLの歌詞の「I hear the future call」に合わせてこんなことを書いてた。
 
未来の声を聞いているあの子たちについていきたい、いくしかない!って思えるような素敵な曲をもらえて本当によかった。未来で呼んでるのはきっとあの子たち自身だ。
 
そして1年前の横アリで、で「未来に連れていってやるよ」と言った安井くん。安井くんもこの歌詞を引用して言っていたんだと思う。
そのときのブログも探してたら、自分の文章にブーメランを受けたりしたからついでにそこも載せておくね。
 

横アリ最終公演の終盤で、安井くんは「また一緒に未来を見に行きましょう」ってにこやかに笑いながら言った。わたしは初日に聞いたときからてっきり、Love-tuneを応援していればLove-tuneとして7人がステージに立っている未来はきちんとあるよってことを約束してくれているんだと思ったんだけど、もしかしたら安井くんのなかではCALLのあいだだけ、Love-tuneとヲタクは未来に飛んでいたのかもしれない。未来を約束してくれることなんか当たり前で、そのうえでLove-tuneを応援するヲタクだけで埋まった横アリが盛り上がっている未来を、らぶは一足先に見せてくれていたのかな。そのために協力してくださいっていうお願いだったのかな。

 

1年経って、多少不本意だったのはあるかもしれないけど(笑)、7人だけで作る公演があって、今回のこのめちゃくちゃ楽しかった公演がある未来にちゃんとヲタクを連れてきてくれたんだなぁ。
「広いなー横アリ。」って客席を見ながら言ってた安井くんも「現実なんだよ…」って言ったあと笑ってた美勇人さんも忘れられない。
合同公演だって一年前のCALLでは「みなさんでひとつになってくれますか?」ってお願いしてた安井くんが、今年は「ペンライトとかしまってもらっていいですか!全員消すまでこれ続けるぞー!手見せてもらっていいですか!!」って言えるくらいになってた。1年で得たものは大きい。
 
 
 
そんな未来からの声を聞いているあの子たちが、今度は過去の自分を助けにいったんだとしたら?

ここから先はいよいよ戯言だけど、夢を持ち続けていていいのか不安そうにしていた男の子は、過去のらぶたち自身だっただったんじゃないかと思ってる。風 isに影響を受けまくったであろう今回のストーリー仕立ての構成ならそんなこともありえそうでしょ?
ヲタクを未来に連れてきたように、夢があることを周りに言えず抱え込んでた男の子のことも未来から呼んで導いてあげていたんじゃないかな。
未来の自分が過去の自分をサポートする。夢を持っていることは素敵なことなんだよって伝えて、いまもまだまだスーパーマンにはなりきれてないけど少なくとも夢を高らかに宣言できるような未来はちゃんとあるよって、過去の自分を優しく導いてたような気がして。だから時空を越えていく過程で、男の子の声が大人になったらぶと重なっていく。
 
This is Love Songのさいごのメッセージで、安井くんは「これからおれたち7人とみんなで幸せになろうね♡」って書いてた。あとほかにテーマに繋がってるなと思ったのは萩ちゃんかな、「みんなと同じ未来が見えますように」って書いてあったの。一緒にいれば同じ未来が見えるのかなぁ。
 
過去を救うっていう形でもうひとつ思ったのは、今回のセトリは安井くんがらじらーで言ってたようにベストアルバムみたいに過去に披露された曲を多く選んでいたこと。
アリーナ規模の公演をするにあたって、今までやってきたなかで手応えのある曲を選ぶのは賢い。実際MCで「Love-tune初めて見たひと〜?」って安井くんが客席に聞いたりしてたし、初めて見に来るひとがある程度いることは予想してたと思う。もちろん初めてじゃないヲタクでも楽しめるようになっていて、Loveメドレーとか寝転がってC&Rをする流れは新鮮で好きだったし、本編最後のほうの怒涛の勢いには目を見張るものがあった。
でもそれだけじゃなく、1万3000人という人数が一度にLove-tuneを見ることのできる場でもう一度披露することによって、当時それを見られなかったひとへの救済の気持ちも込められていたんじゃないかと勝手に思っていて。ツイッターでも書いたけど、無念の気持ちを成仏してくれるような、そんな優しさがあったんじゃないかなと。わたし自身どうしてもチケットが手に入らなくて行けなかった公演があって悲しい思いをした経験があるからそんなふうに考えてしまうのかもしれない。でも少なくともそんなわたしにとっては、今回のベストアルバムのような選曲はらぶの2年間の振り返りでもあり、見られなかった公演の救済でもありました。ありがとう。
 

 
 
 
らぶはいつも優しくて誰のことも置いてけぼりにしない。MCのとき立見のひとに言及したり、挨拶のときに「ここにいるひとも、いないひとも」っていないひとに向けて言葉を発していたりしてた。単独公演後のらじらーでも「見にこれなかったひとも、そういうひとの力もあっての成功だったと思うので」って言ってた。
 
そういえばストーリーのなかでLove-tuneが「僕は諦めない。君と僕とで、新しい未来を作るんだ」って言ってくれたことは、最後の安井くんの挨拶とも繋がってた気がする。
 
「ペンライトの光る横浜アリーナも綺麗だったけどペンライトのない横浜アリーナもめちゃめちゃ綺麗でした。広いなー横アリ。」しみじみと客席を見てた安井くんからは自分たちのファンだけで埋まった横アリの景色が広がっていて。
 
「上のほうのひととか後ろのほうのひととか、一人ひとりにありがとうって言いたいけど、僕たちは一生懸命やることでエネルギーを伝えていきたい」って話してた安井くんは、きっと本当にありがとうって回っていきたいと思ってるんだろうなって感じた。でもそれは物理的にも厳しいから、ステージに立つことで、OPにAIであるLoveの言っていたエネルギーを客席に伝えてくれようとしている。
 
「今回のテーマは夢です。ひとは夢を持って生きていくことが、みんなの幸せなんじゃないかなって思ってますLove-tuneが初めて7人になったとき、やるからには絶対アリーナクラスでやれるくらいのグループになろうって7人で約束しました。そしてこういう形ではありましたがこうしてやることができました。」アリーナクラスでの公演はひとつの目標であり、あくまで経過点かもしれないけどきっと夢のひとつだったはず。言霊って言葉もあるけど、その約束を叶うまでヲタクの前で言わなかったのかっこいい。ヲタクだけじゃなくメンバーにすらさなぴにしか話してないことも、いつか聞けるといいな。
 
ここにいるひと、ここにいないひと、みなさんの力を借りて、みんなと一緒に作ることで初めてライブになるってメンバーはしっかり感じていたと思います。本当に本当に楽しいです。Love-tuneのライブは、みんなと一緒に作ることで初めてLove-tuneのライブになります。俺らは夢を持って上に、もっと上にみんなのことを連れていきます。見たことない景色を一緒に見ていきましょう」安井くんはいつもみんながいてこそLove-tuneだと言ってくれる。そしていつもみんなの前で代表として話してくれるのは安井くんひとりだけど、メンバーも同じ気持ちだと思うってことも言ってくれた。
 
Love-tuneという名前の通り、みんなの愛と俺らの音で最後に歌えるよなー?!夢見ていこうぜ!!夢って最高だろ!!Dream on!!!」そしてここで曲のネタバレをしてまでヲタクに予習をお願いしていたDream onにいく。歌って!って何度も言ってヲタクの歌声を聴いてたらぶ。
「夢って最高だろ!!」って言ったのもきっと本心で、わたしにはらぶが夢を持った姿を見せてくれることで、夢を持つことの楽しさを目の前で体現してくれているように見えた。わたしはらぶと一緒に見たことない景色を見るのも夢のひとつにしたい。
 
今回、実際に何年越しかの夢のひとつが叶う過程を見られたなとも思う。「やっと出ました銀テ!」とか「銀テお待たせ!」って言った安井くんの嬉しそうな顔は、2年前に自分たちの発する効果音と手ぶりで作られたエア銀テープを発射させてるときよりもずっとずっと満ち足りた顔をしてたに違いない。
 

 
単独公演後初めてのらじらーでも、安井くんはテーマについて少し話してくれた。
 
「今回テーマ性をもってやったんですけど。supermanっていう新曲をもらえることになって、そこに向けてライブを作ろうと思ったの。スーパーマンを夢見る子どもからスタートして、その子どもが喜怒哀楽を、人間の感情を学んでいって、最後スーパーマンになるっていう。いろんな解釈の仕方があると思うんだけど…あんま俺が言いすぎるとそれになっちゃうから。受け取ったひとの解釈で。でも新曲に向けてライブを作るっていのが初めてだったから、すごくテーマ性をもってやるライブ楽しかったですね。」
 
わたしみたいに勝手に考察したいヲタクにとって、受け取ったひとの解釈で、って言ってくれる安井くんの言葉はすごく気がラクになる。
安井くんはいつもヲタクに自由にさせてくれるなってことを安井担をやっていてよく感じるんだよね。今回だとsupermanのフリをみんなも踊ってください!って煽るなかで「自由に踊って!」ってさらっと言ってくれたり、モロササイズのときにみんなで手繋いでやるフリがあっても強制しなかったり。さりげない気遣いであり優しさだけど、それに助けられてるヲタクはちゃんといる。
 
 
 
今回Love-tuneがテーマとして選んだ「夢」って、すごく大きな概念だと思う。歌詞だとよく出てくるかもしれないけど、現実で夢を追いかけてるひとってどれくらいいるんだろうって考えちゃったりもした。
らぶは夢を持つことを強制したり夢がないひとを非難したりもしない。だけど「ひとは夢を持って生きていくことが、みんなの幸せなんじゃないかなって思ってます。」って言葉からは、夢を持って生きていくこともアリなんじゃない?って笑顔でふわっと勧めてくれてるような、そんな印象を受けた。
 
Love-tuneがファンを大事にしてくれてるのはもうこれでもかってほど感じていてそれがとっても幸せだと思ってるし、もし相互関係で良い循環になっていけるのならばそんなに素敵なことはないなって常々思ってる、んだけど、今回のライブを受けて、らぶはきっとヲタクとして以外の面でもファンに幸せに生きてほしいんだなって感じたんだよね。うまく言えないし本当のことなんて本人たちにしか分からないから憶測なんだけど。

まず前提として、私たちヲタクが知ってるらぶの姿はお仕事してる姿、いわばアイドルやってる姿だけで。それは反対に言うとらぶが知ってる私たちの姿もヲタクやってる姿だけなんだよね。学校で授業を受けてる姿も家でテレビ見てる姿も友達と旅行に出かけてる姿もお互い知ることはたぶんない。こう考えるとなんだか不思議。
そしてアイドルがファンに向けて口にする感謝の言葉や大事にする姿勢も、アイドルたちが見えている姿である、いわばヲタクとしてのファンの姿に限定して向けていても、アイドルとファンとの相互関係は全然成り立つ。まぁヲタクは愛が重いから、自分たちの見えない部分であろうとも好きな子たちが毎日できるだけ笑って幸せでいてほしいって日々考えてると思うけど。
 
 
 
安井担やってるなかでふとしたときにいつも思い出す安井くんの言葉がある。2015年10月号のポポロ、募集した相談内容に対して安井くんと美勇人さんがそれぞれ答えていく回。
 
「先日、録画した『ガムシャラ!』をお母さんに消されました!しかも、軽く『ごめんごめん』って……。それだけを楽しみに一週間生きているのに!この思いをお母さんにわかってもらうにはどうしたらいいですか!?(15歳)
 
それに対する安井くんの回答は、
 
「ダメダメ!それだけが楽しみだなんて何言ってんの!15歳ならもっと楽しめることがいっぱいあるんだから、そんなに落ち込むな〜!そんなに想ってくれるのはうれしいけど、僕たちは(投稿者)のエネルギーであって、すべてではないから、できることをもっと探して素敵な女性になってね。俺らもお母さんにとってすごい存在になるね。」
 
ファンのことをただファンとしてしか見てなかったらたぶんこういう発言は出てこないんじゃないかなぁと思う。きっと安井くんはファンに幸せになってほしくて、何をもってきちんとなのかは分からないしひとそれぞれだけど、でもきっとそのひとなりにヲタク以外の面でもきちんと生きてほしくて、こう言ったんだろうなぁと思った。
さっきも少し書いたけど、安井くんってヲタクにこうしてほしいとかあんまり言わないイメージがある。俺のことをこう見てほしいとか、ファンにはこうあってほしいとか。そういうことを言わなくて、基本的に自由にさせてくれるし好きに応援させてくれるから賢いなぁと思うし応援しやすくて好きなんだけど、だからこそこの回で安井くんがファンに対してこう言ったことに衝撃を受けた記憶がある。
正直ぐさっときたひともいると思う。少なくともわたしはこれを読んでハッとして考えさせられた。でもアイドルが踏み込まないようなところまであえて踏み込んで、安井くんはこれを言おうと思ったんだなと思うと、それは優しさだし愛なのかなって。いまは思ってる。
あといま打ってて思ったけど、この2年半前の雑誌でもうすでに「エネルギー」ってワードが出てきてるのびっくりした。こういう考え方がもとになって横アリでのストーリーが出来上がっていったのかもしれないね。
 
考え方の基盤繋がりでいうと、単独公演の前日に放送されたらじらーでも偶然だったのか分からないけど安井くんは夢について話してたな。
 

 

ここで言う「行動」も安井くんの言うエネルギーに繋がっていくのかなと個人的には思ったり。夢に向かって行動を起こすにはエネルギーが要るから、それができれば叶うよって話してた安井くんの優しくて力強い口調は印象的だった。
 
 
 
とまぁ過去のこれらの発言を受けて、ヲタク以外の面での幸せを願ってくれてるんじゃないかなと思ったりしたわけです。自分たちを応援してくれる存在として何かのときにありがとうって言ってくれるだけで十分嬉しいのに、それだけじゃなく、同じひととして、自分たちは見ることのない部分まで含めたひとりのひととしての幸せを願ってくれてるような気がして。わたし自身ポポロでの言葉にハッとしたとか言いながら普段ヲタ活にかけてる比重が大きくて、安井くんの願いに沿えてるのかはよく分からないのだけど。
そして、じゃあ実際に生きるうえでの幸せに繋がるのは何かって考えたときに、らぶのなかでは夢を持つことだったんじゃないかなとも思う。
 
 
 
そんなファンのために披露されたのが今回の新曲「superman」。Love-tuneのオリジナル曲のなかでは4曲目。
今までのオリ曲とは良い意味でまた違うよねって言葉を周りからもよく聞く。これまでもらった3曲って全部テイストが違っていて、ギラギラしてたりらぶからファンに向けてのラブソングだったりした。
アイドルの曲って聞いたヲタクが共感できる曲か、歌ってる本人たちと疑似恋愛をしてる気分になれる曲が多いのかなって考えたりするんだけど、らぶの曲って正直どちらも当てはまらない。でもらぶが曲のなかの主人公であり一人称の人物であることには間違いなくて、そういうところがまず自分たちのやりたいことをやるらぶらしいなと思うし、なんだか疑似恋愛の相手というより一緒に生き抜く同志みたいに思われてる気がして心強い気持ちにもなる。3曲目のThis is Love Songからはファンの存在も登場してきて、二人称の人物が出てきたなってかんじ。今回もらったsupermanもそう。
 
「Once more Please your voice」ってファンからの声を求めて、そのあとの「忘れられない思い出を」に続く歌詞は3パターンあった。「君にあげたい」が「君と作ろう」になって最後「君がくれたよ」になる。相手ありきのスーパーマンは、後から現れた二人称の人物によって補完された関係になっていく。
This is Love Songにも「増えていく思い出忘れないように」って歌詞があって、らぶにとって思い出って大切なものなんだろうなと思う。今回が過去を巡るライブだったんだとしたら、過去の詰め合わせである思い出はたしかに大切だよね。
 
サビ前の歌詞が「I am superman」じゃなくて「I feel like superman」なのもまた良い。
小さい頃にスーパーマンになりたいって夢見てた男の子がその夢を抱いたまま大きくなって、「本物のスーパーマンにはなれなかったけど、今夜だけはスーパーマンみたいな存在になるから」って言ってくれてるみたい。
 
そして夢を答えられないような大人にはなりたくないってニュアンスの歌詞で、ジャニーさんの言う「子供は大人になれるけど、大人は決して子供に戻れない」という台詞を思い出す。
年齢的にはもうほとんど大人であるらぶが、スーパーマンになりきって無邪気にぐるぐる回る姿には大きな歓声が上がってた。現実にない世界を作り上げることのできるステージの上に立つことは、もしかしたら大人になりきらずにいないとできないことなのかもしれない。大人でも子供でもない青春の時間。アイドルでいることでできなかった青春もあったのかもしれないけど、アイドルじゃなきゃできない青春も絶対にある。
ジャニーさんは顔じゃなくやる気を重視してるって言うけど、そういうジャニーズ事務所にいるひとの心のピュアさみたいなものがらぶにもあるんだろうなと思う。
 
This is Love Songで安井くんの周りにどんどんメンバーが集まっていって、最後にれおがどーん!って6人の前に行ってみんなにっこにこで笑ってぎゅっとしてたこと。らぶの主人公は安井くんだと思ってるヲタクだから、安井くんの周りに笑顔のメンバーがどんどん集まってくるのはらぶの結成の経緯を辿ってるみたいに見えたし、最後に末っ子のれおが無邪気にやって来て7人になってぎゅって近寄って笑って、そこからみんな一列で駆けていくっていう一連の流れが全部綺麗だった。
 
舞台裏でのメンバーどうしの仲良い話を楽しそうに話してたり、自前のカメラでたくさんの写真を収めていたこと。アンコールでセンステに集まるタイミングで美勇人さんがひとり間に合ってなくて、気づいてから爆走してメンバーのなかに飛び込んでいくまでのメンバーの楽しそうな顔とか優しく迎え入れてる姿。ヲタクを煽ったあとに「Love-tuneもいけんのか〜?!」ってメンバーに向かって煽ってた安井くんとそれに応えるメンバー。顕嵐を待ってセンステを肩組んで走り抜けていくあらやす。はけていく最後の最後で自然と肩を組んだみゅうたろう。そういうのもぜんぶぜんぶ青春。
 
MCでさなぴが前日に決起集会をやりたかったって話をしたときに、そういう(決起集会をやるような)男子高校生みたいな青春がしたいって言ってて、あぁきっとらぶは年上の二人が一番青春したいと思ってるんだろうなって感じたのを覚えてる。そしてそのあとにさなぴが続けて、全員でごはん行けるのなんて今のうちだけだぞ?!*1みたいなことを言っていて、青春って本来は期限つきのもので、だからこそ価値があるんだなって思ったりもした。実際にいつまで続くかは別としても、続くと思ってないからこそ当事者にしたら青春なんだよね。
 
 
 
ステージにある空間こそ夢で、そこに立つ本人たちはまだスーパーマンになりきれてないって思ってるかもしれない。たしかに一般的に思い浮かべるような悪を滅亡させたり、世界を救ったりすることはできないかもしれない。満員電車に乗り込んで、笑い方や泣き方が分からなくなってるのはらぶも同じかもしれない。だけど。
 
 
空は飛べないしテレパシーもちょっと使えないけど、あなたのためにそばにいることならできるよ。おしゃれなファッションに着替えて、悲しみなんて脱ぎ捨てて、今夜だけは踊りませんか?
 
 

そう言って優しく笑いながら楽しそうに踊るLove-tuneは、とっくにわたしのスーパーマンだよ。
 
 
ただでさえ生きるのは大変で、夢を持って生きていたらもっと大変かもしれない。でもスーパーマンみたいな存在の人たちがいてくれることで、今夜だけは踊りませんか?って言ってくれることで、しんどい日常もなんとか越えていけるような気がする。
 
もしヲタクにとってのスーパーマンでいることがLove-tuneの夢なんだとしたら、そんなに嬉しいことはなくて、幸せだなぁと思う。
 
わたしはだめなヲタクだから、安井くんの言う素敵な女性にはまだまだなれそうにないし、今後もスーパーマンに頼りっきりになるかもしれない。実際現場が決まるたびに、らぶに会える未来があるからと思ってがんばっている節がある。だからどうか、これからもわたしのスーパーマンでいてください。
 
Love-tuneのヲタクより愛をこめて。





*1:もしかしたらそのうちメンバーが来てくれなくなるかもしれないから、みたいなニュアンスだったのかもしれない、曖昧でごめん