今回のライブは、7人の単独公演としてはクリエに続き2回目で、完全に7人になってから同じ場所で公演をするのも2回目。今までは何をするにも初めてだったけど、今回の公演は初めてが”初めて”通用しない2年目の夏だった。
今回のEX公演でのテーマは「フェス」で、クリエに続き2回目のテーマ設定。これらはどちらも公演前に安井くんがらじらー!の放送内で話していて、もちろん知らなくても楽しめるものにはなっているけれど、事前に知っておくことでよりワクワクした気持ちで臨めるようになっていたと思う。
顕嵐の言う通り世界観が出来上がりやすい気がするし公演自体がまとまるから、テーマを決めていくのはとても良いやり方だなと思う。デビュー組のライブだとアルバムを引っさげてたりもするし自然とそういうものが出来ている上で公演を行うイメージがあるけど、ジャニーズJr.だけの公演が増えたいま、きちんと方向性を示してくれているのは享受する側であるこちらにとってもありがたい。
少クラで事前にI Scream Nightをやっていたのも良い方向に働いていたと思う。少クラは放送前後で現場があった場合にセトリに入ってる曲をやることが多いから、単独公演でもやるんじゃないかと予想していたひとは多かっただろうし、セトリのなかのどこでやるんだろうって楽しみにしていたひとも多かったはず。そんななかセトリの本編ではなく、本家のキスマイと同じようにアンコールで出してきて、満を持して持ってきた感がすごかった。少クラでのI Scream Night披露は本人たちの選曲によるものだってきちんとラジオで言ったところまで含めて賢い。
反対に単独公演後すぐの放送でブラホワをやってたのもびっくりした。少クラのために練習したけどそれを直近の公演のセトリには入れなかったことにライブへのこだわりを感じた。そうではなくライブやテレビなどの尺は限られてるから、その分少しでも多くのパフォーマンスを見てもらいたいがゆえの選択だったならそれもそれで正しい。
DJブースの件に関してはやっぱりらぶはスタッフさんに愛されてるんだなって再認識した。らぶ内で流行ってるらしい「ありがてぇ〜!」という団体芸(?)もお仕事に対して言ってる節があったから、そういう感謝の気持ちがスタッフさんにも伝わってるからこそだと思う。
MCに関しては、らぶは内輪ノリにならないからヲタクが置いてきぼりにならないからいい。厳密にはヲタクは意地でもついていくから、初めて来た人やたまたま見に来た該当担じゃないヲタクに対して優しい。進行してる安井くんのやり方もあると思うんだけど、最近は美勇人さんがよくやってた裏回しを顕嵐がやってたりしてるって話も出てたかららぶは助け合ってるんだなっていうのが分かる。
何か話したいエピソードがあるときは、安井くんがらじらーでそうしていることもあってか「このあいだこういうことがあって〜」ってすべてを客席に向かってきちんと説明してそれにヲタクがリアクションするっていう流れができてるし、その場で誰かが何かやったり言ったりして起こったことはヲタクも含めて共有しようとオープンな姿勢でいてくれるから一緒に楽しんでる感覚が強かった。誰のことも置いていかない優しくて安定感のあるMCはこの先絶対強い。
あとはグッズの売り方が本当に上手くて、曲でタオルを使う演出をしたのもあるしMC中に販促に力を入れていたのもあると思うんだけど、公演中に初めてタオルを完売にした
Love-tuneやばかった。とくに萩ちゃんや美勇人さんががんばってたかな。もしかしたら
Zeppで出すグッズに直接繋がるのかもしれないけど、そうでなくても自分たちはお金になることを大人に示す機会になることに変わりはないから今後も力を入れていってほしいなと思うしヲタクはお金を出す次第です…経済回そうね美勇人さん。
願望をとりあえず口に出してみるっていうスタイルも良いなと思った。口に出すことで叶うこともきっとある。
すでにお仕事が多いから宣伝も多かったんだけど、仕事をする本人以外のメンバーが
トークのなかでうまく宣伝にもっていく流れを作っていくことがたびたびあったのも、限られた時間のなかでうまくやってるように感じられた。個人仕事に関することでも他のメンバーが話を広げたり、全員で観劇に行った話を楽しそうにしていて、メンバーのことが好きだからこそできることなんだろうなと考えるとほっこりする。
あとれおが罪なひとことを言う見せ場を作ってもらっていたのが嬉しかったんだけど、毎公演ちゃんとネタを変えてきてたのに感心した。毎回やってもクオリティーが落ちないのはもちろんれお自身の才能だけど、7公演全部違うネタでやろうとする気持ちの部分でもきちんと爪痕残せてたと思う。すごく笑わせてもらった。
そんな風にしてメンバーが各々のキャラを活かした見せ場を作ろうとしてるのが所々で感じられたのも良かった。各メンバーが楽器のソロパートやダンスでのセンターで注目を浴びられるようになっていて、安井くんが今回のMCでも「このグループは全員行けんだよセンター!」と言いきっていたことを思い出した。
あとパフォーマンスでの見せ場っていうと少し違うかもしれないんだけど、それにプラスして萩ちゃんがLove Wonderlandの振付講座をやってたのも書いておきたい。安井くんが歌詞の一部
*4が
Love-tuneって言ってるように聞こえるからっていうかわいすぎる理由でプレゼンして、顕嵐が3パターンくらい構成を考えてきたっていう裏話満載の曲の振りを考えたのが萩ちゃんだった。
この萩ちゃんの考えてきた振りが正直けっこう難しくて、メンバーはもうちょっと簡単なのにしたら?って提案したらしいんだけど、萩ちゃんは「みんなならできる!」って聞かなかったらしい。
実際、初日に振付講座をし始めたときには難しくて客席がざわついちゃったりもしたんだけど、安井くんが優しい言葉をかけてくれたりアド
バイスしてくれたり、モロたちもサポートしてくれたおかげもあって、練習をしたらなんとかできたしオーラスではほとんどのひとができてたように思う。
ちなみにだけど別の日に安井くんも後ろ向いてくれてたよ優しい。
初日の時点で未知数ななか、すごく必死に教えてくれた萩ちゃんはなんとか踊れてる客席を見てすごく嬉しそうだった。そのあともたびたび振付のことでメンバーからイジられていて、萩ちゃんがここにかけていたこだわりや熱がうかがえた。
個人的に嬉しかったと同時にすごいなと思ったのは、萩ちゃんがここまで”
Love-tuneのファン”を信用していたこと。結成してから公演を重ねるにつれて、らぶにとってファンのイメージが、なんだかただのファンを越えてきているような気がしていて、単純に嬉しいしその期待にちゃんと沿っていたいなと思う。
舞台裏で客席の反応をうかがってたこととか、2日目からタオル持ってきてくれたことへの感謝とか、らぶの話してくれるファンへの言葉や口調はいつでも優しくて温かい。顕嵐は「俺らのやりたいこととかみんなが叶えてくれて本当に嬉しい」って話してくれてたし、萩ちゃんもオーラスで「みなさんはライブが上手です!」って言ってくれてた。
安井くんも前々から何かとヲタクを褒めてくれて、それによってこっちも気持ち良く指示に従ったりできるからうまいなーと思ってきたけど、それがらぶ全体にも派生してる気がする。
Zepp公演が決まったときも「みんなのおかげ!」ってずっと言っていて、言い方的に本当に要望が多かったのかもしれないけど、そういうふうにヲタクを褒めて肯定してくれるやり方に人柄が出てるなと思う。
本当のところどれくらいヲタクの力が彼らの仕事に影響しているのかは分からないけど、みんなのおかげだよ!って言ってくれたことで動こうと思う人たちは一定数いるし、そうやって言ってくれること自体がこちらも嬉しいからみんながプラスに働いて良い。
こうやって言っていた安井くんの想いがあふれてるように感じられたのがオーラスだった。もちろんオーラス以外の公演もらぶはみんな全力で素敵なものを見せてくれていたけど、なんだか少し雰囲気が違うように感じた最終公演。最後だからとにかく出しきろう、っていうようなことをわりと序盤から言っていて、それは客席に言っているようでメンバーや自分自身にも言っているようだった。
全力で楽しんで、それを共有する。ジャニーズJr.祭りのときにも思ったけど、安井くんがメンバーに向けている笑顔はすごく良い顔をしている。
あと
ツイッターにも書いたけど、安井くんが楽しいことがあったときに近くのメンバーの顔を見るのがすごく好きで、それを今回もよくやってて見るたびほっこりした。
いつもは安井くんからやるんだけど、合同公演でさなじぃのほうから安井くんにやってくれたのを見たときもなんだかすごく嬉しくなった。
楽しいことを一緒に楽しいね!って共有するのって単純に誰とでもできるわけじゃないと思うんだけど、きっと今のらぶのメンバーとだったら誰とでも笑いあえるんだろうなと思ったらもっともっと嬉しくなる。安井くんが大好きなメンバーといられて、今年も一緒の夏を過ごせて本当に良かった。
そんな風に何かと楽しそうな姿をたくさん見せてくれていた安井くんを見られてこっちまで楽しい気持ちにさせてもらった。そのうえで本編ラストにしんみりする演出をしてきたときの、あの日の表情や目が忘れられない。黒目がちなあの丸い目が、安井くんの見ているであろうたくさんの光も反射してよりいっそうキラキラしていて。その目で会場全体をゆっくり見渡していて。
最後だから後悔しないようにもう全部出しきってひたすら騒いで、でも今日のことやこの光景は忘れたくないっていうかのように、噛みしめるように客席を見渡しているから、こっちまでそんな安井くんのことをひたすら見つめてしまった。
両手を横に広げてお辞儀をした時の満ち足りた表情もすごく強く残っている。
安井くんは客席のほうを見ながら笑顔で何度も頷いていたりもした。らぶはヲタクを褒めたり甘やかしたりするのが上手だけど、それを見たときどんな言葉よりもずっと肯定されてる気がしたし、ここにいるだけで自分も何か少しでも役に立ててるのかもしれないと思えた。
まだまだ目指す夢にはほど遠いのかもしれないけど、夢までの道のりのうちの一歩にはなっていたのかなとぼんやり思う。少なくとも方向性は間違っていなくて、いま見たいと思えるものが見えていたからこそ、安井くんは頷いていたし、噛みしめるように会場全体を目に焼きつけていたんじゃないだろうか。
わたしみたいないちヲタクにとっても、あの空間にいられたことはとても嬉しくて、忘れたくないことばっかりだった。
喉が限界だって言いながらもどこか嬉しそうにしながらマイクを置いて地声で叫んだことも、安定感のあるなかで確かに紡がれるたくさんの嬉しい言葉も、Wアンコールで出てきてくれてその場で決めた曲を歌ってくれたことも、すべて忘れたくない。
挨拶のときの安井くんは相変わらず頼もしくて、でもきちんと言葉を選んでいた。感情が込められていて、それはそのまま
Love-tuneへの愛だったと思う。そしてもっと多くの人に愛されたいという思いをまっすぐ伝えてくれて、普通のアイドルにはできないところに行きたいとも言ってくれた。
EXでの単独公演は終わってしまっても、
Zeppでの単独公演があるっていうわくわく感や希望はらぶにとってもヲタクも大きくて、MCでその話題になったときにも会場全体にハッピーな作用を及ぼしていた。だけど掴み取った単独公演で絶対に爪痕を残してやろうっていう気迫のようなものも同時に感じて、ギラギラした
Love-tuneが好きなわたしは、少なからず調子に乗って浮かれたい気持ちもあるだろうに全然驕ってないらぶにまた惚れ直してしまった。
MCで宣伝するお仕事の数の多さもあって何かしら忘れて飛ばしがちになりつつも、
Zeppだけは嬉しそうにちゃんと報告してくれるのも愛おしかったな。本気を感じつつ、誰よりも本人たちが一番ウキウキしてるのは
ダダ漏れだった。
7/21に早くもさなじぃが
Zeppの下見に行っていたらしいし、7人全員でのバンド合宿も
Zeppのためにという思いがあったのかもしれないと思うと、やっぱり気合いが入っているのがうかがえる。8/12時点でも打ち合わせは始まってないみたいだし細かい部分がどうなるか分からないけど、それでも
Love-tuneが唯一の単独公演をやるという事実だけで今から楽しみで仕方ない。
だいぶ遅れたけど、改めて
Love-tuneの
Zepp単独公演おめでとうございます。そして絶対に爪痕を残して次に繋げてください。いや繋げましょう。僕らのこたえの冒頭での大好きだった演出、「俺たちの時代が来たぞーー!!!」って言葉をEXシアターを越えて現実にしましょう。
でもその前に、素敵な夏の思い出をありがとうございました。