希望の先に

Love-tuneという名前が出来てファンにお披露目された3月のはじめから約半年、3人の仲間が増えることがドリボHPに7人で掲載されたり前半誌のくくりによって明らかになった6月末から7月初頭にかけての時期から約2ヶ月経った。状況が目まぐるしく変わっていたからかもっと長いかと思っていたら、どちらも意外と最近だった。

クリエのステージに突如7人で現れて、少年収のファイヤビでまた7人で登場して、正式に7人ということになって。Love-tune何人問題に関してはわりと気にしつつきちんと見てきたつもりだけど、今に至るまでのことは結局分からず終いなことも多い。

グッズになっていたクリアファイルを基準にしてもクリエのときが4人、今回のサマステは5人で、4人から7人になる過程で5人を経ている可能性もある。なかなか7人揃ったファイルを手にすることができないでいるのももどかしいから次こそはちゃんと7人並んだ姿が見たい。

4人から7人に増えるにあたって私たちが知ってる以上にいろんなことがあったんだろうけど、とにかく結果として、Love-tuneは正式に7人になった。そして何よりもあの子たち自身が7人のLove-tuneとして頑張ろうとしているのを節々で感じるから、あの子たちがそのつもりならこっちもその姿を応援する限りだなと強く思う。


サマステはそんなLove-tuneが7人になってから初めてのライブだった。Love-tuneとしての色も形もまだ未知数ななかで、仲間でありライバル的なポジションとして一緒にやることになったのは、今回サマステに参加してるグループのなかでも組んでからの時間が長くパフォーマンスもクオリティーが高いことで有名なSnoW Manだった。

真ん中にいるカイちゃんを中心として比べられる構図にあったSnoW Manのことをライバル視しつつもすごいすごいと言うLove-tuneには、きっと刺激とか新しい発見とかいろんなものを感じる機会になったんだと思う。

パフォーマンスに関すること以外の単に結成してからの時間的なことで言っても、長くいるからこそ踊りの揃うことが多かったりキャラの扱い方やイジり方をはじめとしてメンバー同士やりやすいものがあるんだろうなということをわたしでもSnoW Manを見ていて一種の羨望とともに感じたから、Love-tuneも同じようなことを感じていてそのためにたくさんの時間をこれから一緒に過ごしていきたいとお互いに思っているといいなと願っている。

ただ当たり前なことにはなるけど、いろんなものを吸収してほしい一方でLove-tuneにはLove-tuneの良さを生かしていってほしいから、まずは今回のサマステで7人の姿を多くのひとに披露できる機会があっていろんな感想を抱いてもらうことができて良かったと思う。

実際に曲においてもパフォーマンスバトルにおいてもまだまだ伸びしろはあるだろうしそう信じているけど、Love-tuneの良さはたくさん感じられた。 

売りにしている踊りをやりつつバンドをやるというスタイルをはじめとして、明るくキャッチーな曲からヘドバンするようなロックな曲までの振り幅、シャッフルユニットでの個性やキャラを生かしたパフォーマンスなどなど、2時間弱の公演でいろんな表情をくるくるとたくさん見せてくれていた。

あと個人的に、パフォーマンスバトルはもともとユニット単位で得意としていたり前に習得していたものを披露しているユニットが結果論として多かったから、結成してから日も浅く共通してできる技のないLove-tuneが、一からダンスとCUPSのコラボという新しいパフォーマンスをメンバー同士でアイディアを出しあって練習して、他のユニットと戦えるだけのクオリティーまで仕上げてきたことへ良い意味で裏切られた爽快さと頼もしさを感じた。この状況でこれだけのことを見せてくれるなら今後のいろんなパフォーマンスも期待しかない。

MCでも誰かのコメントに対するフォローや一連の流れが上手く出来ていて想像以上の団結力を見たし、みんなで団体芸っぽいことやったりしてるのはどこかかわいらしさもあった。

きっとこれから一緒にいる時間が長くなればなるほど、信頼が深まれば深まるほど良く変化していくことも出来ることも増えていく。

まだまだお互いに分からないことも多いLove-tuneの子たちが、曲のたびMCのたびたくさんアイコンタクトして笑いあって、お互いが一緒のステージに立ってることを確認しあってるかのようだったのが愛おしかった。

Love-tuneは年齢が91年生まれから98年生まれまで、93年生まれを抜いて見事に1人ずつ順番になっているから年齢差もあるし経てきた経歴もそれぞれ違う。
でもそれはたくさん仲を深めていくことでいろんなことを作り出して形にしていく可能性に繋がっていくはずで。
Love-tuneは年齢以外でももともと個性が強いメンバーが多いから、他のユニットには無いような新しい色を見つけることも、ありとあらゆるいろんなことを味方につけていくこともきっとできる。

そして常に進化していくLove-tuneを見る機会をたくさん作ってもらってLove-tuneのイメージをどんどん確立していって定着させて、たまにしてやったりな顔で笑いながら裏切ったりしてほしくてたまらない。

そのLove-tuneらしさを見つけていくなかでもっとこうした方がいいとか納得がいかないとか思うことがあったら、個人的には気が済むまで話しあってほしいし、ぶつかってもいいから強く強くあってほしいと思っている。

だってLove-tuneはこの夏だけの仲間じゃない。
先のことはどうなっていくのか分からないけど、今回はあの子たちも私たちも、少なくともはじめから終わることを分かっていながら触れるようなことはしなくていい。ひと夏だけのものだと分かっていながら愛着を持つのも儚くて素敵だけど、それでもやっぱり未来が欲しくなる気持ちもある。

大好きなLove-tuneがいま、先に続くものとして存在していて、思う存分愛を注いで見ていられることがとても幸せだ。


サマステの公演のあいだにLove-tuneはえびのバックとして参加して、コーナーのひとつとして7人で曲を歌わせてもらっていて、そのときに7人でメイン公演を務めてる姿をぼんやりと想像した。Jr.としてバックに徹する姿もかっこいいけど、本人たちが内面でいつかは自分たちがやるんだと密かに闘志を燃やしながらバックで踊り狂ってくれていたら嬉しいなと思っていた。

あとえびコンのなかですごく好きだった戸塚さんのソロ曲が、あの子たちのなかでも大事なものとして胸のどこかにキラっと光っていてほしい。

 

 


そんなえびコンの後、Love-tuneはサマステ後半戦の公演を行って、15日にオーラスを迎えた。

パフォーマンスバトルの途中、だんだんアドリブでいろんなことを言うようになっていった一言セリフを言うところで、安井くんは「僕たちの夢は東京ドームでこうやって出てくることです!」と言っていたという。

最終日のみ舞台上から長妻が投げて、次にドラムを控えている萩ちゃんを除いた6人のうち誰かが日替わりでキャッチするようになっていったカップスローで、全18公演のうち最後にキャッチしたのは夢を宣言したばかりの安井くんだった。

安井くんは過去にガムシャラvol.8のオーラスでも、アンコールの後に自分たちの声でパーン!パーン!と無邪気に言う子たちの横で「いつか本当に銀テープ降らせるから!」と言っていたことがある。それを聞いてからいつか安井くんは銀テープのキラキラ舞う世界まで連れていってくれるんだとずっと楽しみにしていた。
そして今回、また東京ドームという具体的な名前を出してきてくれた。「僕」の夢じゃなく「僕たち」の夢だった。

今年の上半期にかけて3人ずつ仲間が増えていって6人も一緒に進んでいける人たちが出来たことは、安井くんの夢に近づいたということだと信じてるし、安井くんが願うなら、信じているなら、手を繋いで自分たちのユニットの名前を叫ぶ安井くんの周りにいるのは6人で、そのときはLove-tuneって叫ぶんだと信じたい。


そんな先の光景を夢見つつ、目の前を見るとまたすぐに現場がある。まだまだ初めて尽くしのことばかりなLove-tuneにとってDREAM BOYSは初の舞台で、なかにはストーリー仕立ての舞台自体が初めてのメンバーもいる。7人みんなで支えあって7人らしい姿を見せてくれることを今から楽しみにしている。

サマステと代々木でのえびバックで初めてでありひと夏の、でもこれからも続いていく関係性の一片を存分に見せて、Love-tuneの夏は終わっていく。